SOGIにおける二分法を私がどう思っているかについて,次の記事に書いたことがあります.
今回の記事では別の二分法について書いてみます.
トランスジェンダーの定義をWikipediaで見ると, 生まれた時に割り当てられた性別(AGAB)が自身の性同一性と異なる人を示すのに用いられる単語とあります. 一方,シスジェンダーはAGABが自身の性同一性と同じ人を示すのに用いられる単語になります. シスジェンダーをトランスジェンダーの反対とみなすと,シス・トランスの二分法が成立します.
異性愛・同性愛や男性・女性の二分法と同じく,私はシス・トランスも自身を表すのにまったく使えないと考えています. このような考えをどう表現していいか分からなかったので書くのを控えていましたが,このたび何となく分かったので記事にしてみます.
トランスジェンダーの定義より,トランスジェンダーとはジェンダーを示していないことが分かります. AGABとジェンダーや性表現との間の対応関係を「Gender Modality」といいます.
LGBTA WikiにあるGender Modalityにおいて,私はAbsgenderに当てはまると思っています.
Absgenderとは,シス・トランスの二分法において「これらの間の」「これらを超えた」「これらから離れた」ところにある人を示すのに用いられる単語です. 私がこれら3つのいずれに該当するかは分かりませんし,正直なところどれでもいいと思っています. これらをひっくるめてAbsgenderというのであれば,それで十分ですね.