私の性的指向を一言で述べるとAセクシュアルです． Aセクシュアルは性的惹かれの欠如によって定義されます． これだけでマイノリティになってしまうのだから，世間というやつは恐ろしいですね…どれだけ性的コンテンツに満ち溢れているんだか．
このようにざっくりとした括りのため，Aセクシャル同士であっても似ても似つかないことはざらにあります． 性的指向をもうちょっと分類したくなる気持ちは，Aセクシュアルでない方にもわかってもらえるでしょう？
マイクロラベルはこのようなニーズに応じて存在します． 自分の性的指向にマイクロラベルをいくつか追加することで，より詳しく自身の特徴を述べるわけですね． もちろん，そんな面倒なことをしたくない方は，マイクロラベルを付ける必要はありません．
Aセクシュアルに対するマイクロラベルは，次のページにだいたい載っています．
この中から自身の特徴をよく表しているマイクロラベルをいくつか追加していきます． ただし，自身がどうでもいいと思っているマイクロラベルは該当していても付けません．
例えば，私は自身の恋愛的指向をイマイチ信じ切れていないため，恋愛的指向に関連するマイクロラベルは無視しています．
また，私はAmidすなわち厳密な意味でAロマンティックでもAセクシュアルでもありませんが，あえて付ける必要はないと思っています． そもそもAセクシュアルは性的に惹かれることが全くない人だけを指す言葉ではないと考えています．
では，自身にどのマイクロラベルを付けるかというと，次の３つが私をよく表していると思いました．
まず，セックスへの感情に関するマイクロラベル． Aセクシュアルというとセックス嫌いが前提と思われるかもしれませんが，そうでないAセクシュアルの方も多くいます． セックスに対して好印象をもっているAセクシュアルもいますし，あいまいでよく分からないという方もいます． では私はというとセックスに関心がないタイプで，「Sex-indifferent」というマイクロラベルになります． スキンシップに関する幾つかの行為は望むものの，セックスするシチュエーションは交際相手の希望とか生殖行為くらいですかね．
次に，性的惹かれの度合に関するマイクロラベル． 強弱に関するものは，グレイセクシュアルやデミセクシュアルとよばれる性的指向があります． マイクロラベルとして重要なのは性的指向に揺らぎがあるかを示すものです． 私の場合には強弱，すなわちAセクシュアルとデミセクシュアルを揺らぎます． このマイクロラベルを「Aceflux」といい，詳細については少し前の記事にて書いています．
最後に，私は厳密でないAセクシュアルなので，性的惹かれの対象やAセクシュアル・スペクトラム内の立ち位置を表すマイクロラベル． 私にはジェンダー・ブラインド，すなわちジェンダーを意識しない（私の場合にはよく分かっていないというべきか）という特徴があります． さらに，自身の立ち位置もイマイチよく分かっていないという特徴があります． こんな特徴の人なんて他にそうそういないだろう…と思うのですが，マイクロラベルはあるのですよね！ 「Omniacepomo」といって，私を表すマイクロラベルをただ一つだけ残すとすれば間違いなくこれですね．
