Aセクシュアルであれ他のセクマイであれ,自分が当てはまるか否かを決められる唯一の方法は自認です. 診断方法などあってもただの目安にすぎず,他人が判断してよいものでは決してありません.
それでも自分が本当にセクマイである根拠が欲しい…という気持ちはどうしてもあるもの. 特にAセクシュアルは性的惹かれの欠如で定義され,ないことの証明とは一般に不可能です*1. だからこそ,たとえ自分にしか通用しなくてもAセクシュアルの根拠が欲しい…そういう気持ちは読者にも分かってもらえるでしょう.
今回はそういう話.
Aセクシュアルの証明として,セックス経験の有無は目安にはなるかもしれませんが基本的に使えません. Aセクシュアルでなくても,金銭,立場や能力などの問題によりセックスできないという状況はあるでしょう. また,Aセクシュアルでセックスしたことはあるけれども,自分には合わないと判断してしなくなる場合もあるでしょう. また,事故やトラウマによりセックスする気がなくなったとしても,本人が自認すればAセクシュアルです.
また,Aセクシュアルにおいてウンザリするほど挙がるのは,「将来いい相手が見つかる可能性がある」というものです. たとえ将来そうであろうと,性的惹かれの欠如を自認すればAセクシュアルです. 将来のことを言いだしたら,例えばヘテロセクシュアルの人だって「将来いい同性の相手が見つかる可能性がある」でしょうよ.
このように,私はAセクシュアルであることを客観的に示すことを基本的にあきらめています. だけれども,自身に対してAセクシュアルである根拠はもっておきたい. 特に私は性的惹かれに揺らぎがあるAセクシュアルですので,割と切実に根拠を必要としています.
少し前に性的嗜好についての記事を書きました.
この記事にて,一つ述べていない性的嗜好があります.
自分が恋愛対象またはある程度以上の好意をもっている相手を思い浮かべて自慰行為をしたことが一切ない
この嗜好(?)は思春期の頃からずっとで,何度か試してみたものの全くそんな気分になれませんでした. 世間の人にこういう傾向がないことは何となく知っていたものの,かなりの少数派であることを明確に知ったのは実はAセクシュアル自認後だったりします. 表に出せる内容ではありませんし,そもそも私は他人に興味ない質なので仕方がないですよね. 念のために書いておくと,自慰行為自体へのやる気はありますよ…筋トレで鍛えているのでおそらく他人よりも強いはず.
他にもAセクシュアルである根拠をもっていますが,今のところ自分にとって一番確実なものだと思っています.