かるかる♠︎ブログ

筋トレとピアノをたしなむライフスタイル系ブログ

触らぬ恋愛的指向に祟りなし

人には誰しも触れられたくないことがあるもの.

うちのブログでは,性的指向性自認もあっけらかんと紹介しています. リアルでは未だカミングアウトしていませんが,特にためらう理由はなく機会がないだけです. 私が10歳台・20歳台とかであれば深刻に受け止めるのでしょうが,とりあえず口に糊していけるのであればどうということはありません.

ところが,恋愛的指向については話が異なります. うちのブログで恋愛的指向に関する記事を書くと,苦しみか他人事のどちらかになってしまいます. Aセクシュアル自認前からコイバナは苦手でしたが,自認してからはさらに嫌悪感が強くなりました.

以前の記事の終わりで書きましたが,私は性的指向を述べる際に恋愛的指向を触れないでいたい. Aセクシュアルという単語は恋愛的指向について何も言っていない方が望ましく,Aroaceともノンセクシュアルとも自認したくない. 私と同じような方はきっといるはずで,私の先輩はどのような解決を図ったのか?

面白いことに,私と同様の問題はAロマンティックの方々において重要なトピックの一つのようです. 他にもあるかもしれませんが,とりあえず2つの解決策を見つけました.

一つは性的指向と恋愛的指向の両方を用いて説明されるモデルを使わないこと. 英語では"Non-SAM (split attraction model)"といい,そのようなAロマンティックを"Non-SAM Aro"といいます.

lgbta.wikia.org

私はAロマンティックではないものの,このラベルがAロマンティックの方にとって必要かつ有用であろうことは理解できます. Aセクシュアルの方でも"Non-SAM Ace"というラベルがあれば助かる方も多いでしょう.

もっとも,このラベルは私には当てはまらないかな…と思います. 性的指向と恋愛的指向の両方を用いたモデルは,私の苦悩をよく説明できているため使いたい. でも,性的指向の自認としては恋愛的指向に触れたくないのです. もう一つの解決策とは,まさにそれです.

lgbta.wikia.org

Aロマンティックを自認するけれども性的指向については様々な理由から述べないことを"Unit Aro"といいます. 私を含めたAセクシュアルの方は"Unit Ace"というラベルがあれば当てはまりますね. 考えてみれば,他の性的指向でも恋愛的指向について触れられたくないという方はいるでしょう. Aロマンティックだけが使うにはもったいない優れたアイデアだと思います.