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アセクシュアルかAセクシュアルか

非日本語の単語をカタカナで表す際にはどうしても表記ゆれが生じてしまうもの. 例えば,プロテインパウダーの材料であるWheyはカタカナ表記だとホエイが一般的ですが,発音だとウェイと聞こえます. 元の単語のスペルや発音などに沿いつつ,カタカナとしてどの程度広まっているかを加味して選ぶ必要があります.

今回の記事ではAsexualについて. 4月までの記事では「アセクシュアル」と表記していました. この理由はAsexualという概念を次の書籍で初めて知ったからです.

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本書の内容に賛否はあるでしょうが,Asexualについて日本語で議論するならば本書は必読と考えています. その本書がアセクシュアルと使っているのだから,それに従っておくのは無難でしょう.

ただし,アセクシュアルという表記には次の難点があります.

  • Asexualを発音すると「エイセクシュアル」と聞こえる
  • Asexualを短くした用語である「Ace」から遠い

前者は英語圏の方と話しているときにうっかりアセクシュアルと発音しそうなのが怖いところ. でも,カタカナ表記のエイセクシュアルはあまり使われていないので,乗り換える気はしません.

より深刻なのは後者で,Aceという表記は英語圏ではもちろん日本語でもかなり使われています. コントラクトブリッジを嗜む者として,私はAceという表記をとても気に入っています. アセクシュアルとAceが同じものを表すとは瞬間的に思い付きにくいので,何とかしたいように思いました.

以上より,本ブログではアセクシュアルに代えて「Aセクシュアル」という表記を使うことにしました. 表記の変遷を残しておくべく,2020年4月までの記事ではアセクシュアルのままにしておきます. 2020年5月以降の記事からはAセクシュアルと表記します. また,本ブログのカテゴリーもAセクシュアルに変えておきます.